混ぜる程に拡がる世界【大岩食堂 西荻窪】
今冬マイブームの南インド料理特集、その1は西荻窪の大岩食堂です。
高架下の商店街の中にあるお店。
八重洲のエリックサウス出身の方がオープンしたお店のようです。
南インドと言えば、やっぱりミールス!
インド料理というとバターチキンカレーとナンを思い浮かべる方が多いと思いますが、あれは北インドの料理。
北と南では気候も主食も、色々違うんです。細かい話はとりあえず置いといて…
小さなカトリ(小皿)に沢山のカレー、見てるだけで贅沢な気分になります。普通のカレーライスに比べるとちょいとお値段高めにはなりますが…笑
ミールスのメニューは三種類。チキンカレーが定番で、あと二つは日によりけりなんだとか。
まずはスタンダードにチキンカレーにしました。
ノンベジミールス(チキンカレー)1700円
大岩食堂は今のところミールスは夜だけとのこと。
左の皿からチキンカレー、ベジカレー、サンバル、ラッサム、ヨーグルト。お米はバスマティライス、その手前のがアチャール、上に乗っかってるのがパバド(豆のせんべい)。砕いてふりかけみたいにご飯にかけます。ヨーグルトもデザートではなく、カレーとご飯に混ぜて食べます。
卓上にはウールガイという南インドのピクルス。味付けはなかなか強烈で結構辛いんですが、癖になる味。
一つ一つのカレーも勿論美味しいのだけれど、南インド料理の真髄はやはり混ぜて食べること。各々のカレーの味を見たら、それぞれを少しずつ混ぜて味の変化を楽しみます。
辛み、酸味、肉の旨み、野菜の甘み、他にも混ぜる程に様々な味が混ざりあい、拡がるセカイ!
これにハマってしまうともう、一種類のカレーだけでご飯を食べるのが物足りなくなってしまいます…
デザートにはマンゴークルフィ(インドのアイス)、食後にはチャイを。
このマンゴークルフィは個人的に大ヒット。大分濃厚なアイスなんですが食べても食べても全然飽きが来ない味。
内装も雰囲気も料理の味も、絶妙にバランスが良い素敵なお店でした。
大岩食堂
東京都杉並区西荻南3-24-1
11:00~14:30(L.O.)
18:00~22:00(L.O.)
定休月曜(加えて不定休あり)
東京カレーライフ
関東に帰って来て気付けばもうすぐ一年。
ブログはサボってましたがカレーをサボる訳はなく、着々と首都圏の色んなカレーを食べ歩いてます。
2014年は年間何食カレーを食べるのかってのを数えてみたんですけど、結果は303カレーでした。笑
東京でカレーを食べてて思うのは地域の違い。
カレーって地域の色が出にくいもの、と一般的には思われてるのだろうけど、ところがどっこい全然違う。
何故かと言われると分からないけど、東京も大阪も有名店のルーツがあって、それが好きでフォロワーになった人達が目指す方向が違った結果が、積み重なって文化の違いみたいになったんかなぁと思ってます。
大阪はカシミールを筆頭にスパイスカレーがひしめいてて、カレーと言うよりもスパイスを使った創作料理みたいなんが多い印象。
スリランカカレーが最近盛り上がりつつあるのも遊び心に寛容で受け入れられやすいから、なのかな。
東京はインド料理とか老舗洋食レストランみたいに王道なところが多い。さすがに店の数が多いので一括りには出来ないけど、創作料理的な突拍子もないカレーは大阪よりは少ない印象。
こっちに戻って来たばかりの頃は『美味しいけどあんまり面白くないなぁ。』と思ってたものの、やっぱり基本に忠実なインド料理も、伝統の欧風カレーも良いもんだな、と最近は改めて感じてます。
大阪よりも東京で豊富だと思うのは、スープカレーと南インド。札幌の名店が東京に進出してるとこが多く、どこも大概美味しい。寒い冬に食べるスープカレーは暖まるし幸せな気分になれます。札幌で食べたら水も野菜ももっと美味いんだろうな。
シャナイア 恵比寿
ポニピリカ 下北沢
東京ドミニカ 新宿
南インドは京橋のダバインディアの影響なのかな?ミールス出してる店が多いような…
東京の南インド料理はまだ全然行けてない店が多いのでこれから色々調べてみようと思います。
大岩食堂 西荻窪
A raj 池袋
あとは去年からインド料理教室に通いはじめました。
今まで独学でやってたこともあって、基礎を学ぶことの面白さを感じてます。スパイスも数種類だけで驚きの美味しさ。
アルゴビ(ジャガイモとカリフラワー)
ベイガンバラタ(茄子とトマトのあえもの)
チキンカレー(シンプルイズベスト!)
面白いように増えていくレパートリーの数々…!料理が楽しくて仕方ないです。
お店の紹介はまた次回!
これからも細々と書いてみます。
カレーの概念を変えてくれた店【Columbia8北浜本店】
カレーと言えばご飯を盛ってルーをかければ出来上がり。
そう思ってた時が私にもありました...
じっくり煮込んで一晩寝かせればカレーは美味しくなる。
そう思ってた時が私にもありました...
そんなカレーの常識をぶち壊してくれたのがこのお店。
思い返せば出会いは4年前の春のこと...
当時東大阪に住んでいた僕は買ったばかりのクロスバイクを持て余し、休みの度に片道10キロの道を走りなんばや梅田を徘徊してました。
そんな中でコンビニで見かけたMeetsのカレー特集、キーマ曼荼羅と組まれた目にも麗しいカレーの数々...!
幸いカレーの店は大阪市内に集中しており、手元には手に入れたばかりのクロスバイク。
僕がその店巡りを始めない理由などどこにもありませんでした。
あの日手に取ってしまったMeetsが僕のカレーライフを狂わせてしまったのかもしれません。
東京にいた頃の僕はどちらかというとインド系のカレーが好きで、お気に入りの店に度々行くくらいで幅をひろげて店探しとかはしてませんでした。
思えばあの頃の僕は甘かった。
それはもう、バーモントカレーのように甘口でした。
世界がこんなに広いとは知るよしも無かった..
.
チャリで駆けて約9キロ、静かな休日のオフィス街の中、スパイスの香り、狭い店内、気さくな店主、期待に高まる胸、振りかけられるスパイス、そして添えられたししとう...
カレーに福神漬けは日本人なら誰もが食べたことがあると思います。大阪のカレー屋はキャベツのピクルスを出すところも多いですね。
そう、その時まで僕は知らなかったんです。
ご飯にルゥをかけるだけがカレーでは無いということを。
『かじりながら食べるししとうの苦味はカレーのスパイスを際立たせます、スイカの塩のようなものです...』オーナーの説明はそれだけですが隠れた伏兵はそれだけでは無いんです。
レーズンの甘味、塩漬けインゲンのしょっぱさ、クラッシュしたカシューナッツの香ばしい風味と食感、ふんだんにかけられたバジルの香り、玉ねぎのピクルスの酸味、そしてししとうの苦味。
二重三重に張られた伏線は口の中で回収され、食べるものを魅了します。
普通の人はこんな分析なぞしないのでただただ思うことでしょう。
良く分からんけど美味い、と。
誰もがカレーに隠し味を入れたことがあると思います。
その家それぞれに、おふくろの味があるように、カレーの食べ方も千差万別十人十色。
そう、極端な話カレーに合わないものなんてほとんど無いって位に、カレーの包容力は凄まじいのです。
ただ、計算しつくされ、綿密に配備されたそれらはこうも複雑なハーモニーを奏でるのかと。
それともう一つ。
カレーは煮込み料理でじっくり煮込んだり寝かせたりすると美味しくなる...勿論欧風のカレーではそれも一理あるんですが、スパイスが効いたカレーには当てはまらないんです。
香りたつカレーはやはり出来立てが一番美味しいのです。
今回は八割余談になってしまいました。笑
本店のお気に入りはなんと言ってもミックスのレッド。
辛口メニューの花火と野菜カレーを混ぜて玉子まで入れちゃった贅沢メニュー!大根、南瓜がめちゃくちゃ美味い魅惑の一皿。
餞別にオーナーからししとうダブルのサービス
堺筋本町店では店主とオーナー、常連のお客さん達に送別会開いてもらいました。
送別の品はまさかのこのブログのタイトルの入ったスウェット。
粋な計らい過ぎて感動しました。
カルダモンが二個あったりスペルミスってるのも気にならないくらい。笑
関東来ちゃったけどたまに行くんだろうなぁ。
その位好きなカレー、好きな店です。
Columbia8北浜本店
[月・火] 11:00~15:00
[水・木・金]11:00~15:00 18:00~22 :00
[土]12:00~17:00
日祝定休
ラーメン?ライス?新感覚のタイカレー!【メティ 天満】
天満のゴタゴタ感が好きです。
ちょっと汚いけど安くて美味い店が沢山あるのが良いんだよなぁ。路地裏の店にえいやっで入って美味かったりする時の楽しさはたまらない。
天満のカレーと言えば梨花食堂?カルダモン?
いえいえ。
有名だし勿論この二軒も美味しいんですけど、僕のお気に入りは何と言ってもメティです。
メニューは潔くラーメンorライスの2択。
タイカレー、なのにラーメンなんです。麺は上品な細麺、京都の麺匠「麺屋棣鄂」のものなんだとか。
(※値段は増税前です。)
どっちにするか迷ってしまうラーメンもライスも食べたい欲張りなあなた、安心して下さい。
ラーメンを食べた後にライスも食べれるんです。替え玉ならぬ替え飯。
この替え飯もタイカレーには珍しくターメリックライス。目にも美味しい色彩の妙!
個人的な好みになりますが日本人が作るタイカレーが好きです。本場のも良いんですけど、少し角が取れてる方がすっと入ります。
メティのカレーはパクチーとかエスニック感が苦手な人でも食べれると思います。
その点で京都のアオゾラと近いものがあるかな。
ここの斬新なところはもう1つ、食べてる途中のすだち。
爽やかな香りと酸味がスープの奥行きを広げます。
タイカレーにラーメン、ターメリックライス、と来てのすだち。
訳が分からないけど食べると納得の美味しさ。
食後には是非ラッシーを。
めちゃくちゃ濃厚でほのかに香るスパイスの香りと、あっさりしたラーメンとの対比がまたたまらない。
やるな、メティ。
営業時間11:00~16:00(L.O.15:45)
定休日 火曜
南インド風ミクスチャーカレー【ゼロワンカレー 南森町】
谷町の呂で火曜の夜中のみ間借り営業だったゼロワンカレー。行きたいなぁと思いつつ平日の夜ということでなかなか行けず...
そんなゼロワンが南森町のミナナカヨクで昼の間借りを始める、と聞いたのが確か去年の10月ごろ。
あれから半年、気が付けばすっかりハマってしまいました。
メニューは日替りで、肉系が二種類に魚、野菜系が一種類という組み合わせ。
あいがけも出来ます。
当然3種盛りの大盛りをチョイス。
どれも間違いなく美味しいんですがゼロワンカレーアマゾン(マトン)が秀逸!
マトンの臭みに負けないパンチの効いたスパイスとコクのある風味。思い出しただけでよだれが出てきそうです...
少々癖が強いので人を選ぶ部分がありますが、マトンカレーとしてはマイベスト!
当然牛すじも野菜、魚系も素晴らしい完成度!野菜、魚系があっさりサラッとしてるので、こってりのマトン、牛すじや鳥なんこつと交互に食べるともうひたすらにスプーンが止まりません。
食後のチャイは100円
大阪の多くのスパイス系カレーが大体インドの本場というよりカシミール的な雰囲気を感じさせる中で、ここはインドの方向を志向しつつ大阪スパイスカレーとしての個性も出してる珍しい店だと感じました。
2月から3月にかけて店主は南インドへ修行に出ていたということで、3月中の食べ修めは出来ずにやきもきしていたんですが、引越しついでで大阪帰った時に久々に行けました。
右上から時計回りにゼロワンカレー新X(牛すじ&チャナダル)、ケララマトン、カニのラッサムの三種盛り(1200円)
より一層インド色が強まった印象。
今後の更なる進化にも期待です。
ゼロワンカレー
大阪→埼玉
4月から埼玉に転勤ということで、3月は食べ納めに次ぐ食べ納めでした。
大阪で5年暮らして気付けば行ったカレー屋さんは160店舗ちょい。
美味いカレー、沢山あったなぁ。
サラリーマンの宿命とは言え大阪を離れるのが口惜しいです...
Columbia8
オーナーの餞別でししとうダブル
カシミール
ほうれん草チーズにチキントッピング5辛
ヴァスコダガマ
定番のゴロゴロ肉と季節の野菜
メティ
グリーンカレーラーメン
辛激屋
梅しそチキン
ボタニ
ボタニ&ポージョの合いがけ
こんだけ多彩なカレーがあるのは大阪だけなんじゃないですかね。
未練があるのはゼロワンとタリカロ。もう一度食べたかった...
ブログの更新頻度の割にカレーはひたすら食べ続けてネタも溜まってるので、大阪のカレー話はもうしばらく書こうと思ってます。
生活が落ち着いたら今後は東京のカレーを...
学生時代は行けなかった神保町とか東京都心のカレーを攻めたいと思います。
3月までで93食!
年間400食、目指します。笑
堀江のバルでカレー三昧【カレー見聞録vol.1】
ちょっと久々のカレーイベント。
北堀江のバル、warungで開催のカレー見聞録vol.1に行って来ました。
毎回国のテーマを決めてそれにそったメニューやライブを行っていくというもの。
第一回は『インド』。
出店者はこちらの方々。
谷口カレーとカレーちゃん家はイベントの常連って感じですね。
ツキノワはこのwarungで間借り営業をしてはります。
入場料は1000円で1drink付き。
カレーは一杯300円です。
谷口カレーのチキンカレー
牛すじのイメージの強い谷口カレー。チキンもさすがの美味しさでした。インドをテーマにしつつもゴボウと大根入れちゃうあたりが面白い!骨付き丸々一本入ったチキンはホロホロで美味しかったー。
カレーちゃん家のサグチキン(ほうれん草とチキン)
なかなかの辛口!ザクザク刻んである
感じのほうれん草の食感が良い。
おでんや○のパラクパニール(ほうれん草とチーズ)
こちらは正統派の印象。普段はノンベジのカレーしか食べないので新鮮でした。
ツキノワのチャナマトン(ひよこ豆と羊)
マトンと豆って合うんですね。なかなか珍しい組み合わせかなと思ったけどこれがなかなか。出汁使ってサラッとしてるイメージのツキノワですがこういうドライっぽい感じのも良いですね。
四者四様のカレーで楽しめました。
インド楽器使ったライブなんかも。
オーナーの人柄か常連さんやお客さんの雰囲気も良くサラッと絡んで楽しく飲み交わせました。
次回は3ヶ月後くらい?にテーマは『タイ』で開催とのこと。
ええ店ええイベントでした!