カレーの概念を変えてくれた店【Columbia8北浜本店】
カレーと言えばご飯を盛ってルーをかければ出来上がり。
そう思ってた時が私にもありました...
じっくり煮込んで一晩寝かせればカレーは美味しくなる。
そう思ってた時が私にもありました...
そんなカレーの常識をぶち壊してくれたのがこのお店。
思い返せば出会いは4年前の春のこと...
当時東大阪に住んでいた僕は買ったばかりのクロスバイクを持て余し、休みの度に片道10キロの道を走りなんばや梅田を徘徊してました。
そんな中でコンビニで見かけたMeetsのカレー特集、キーマ曼荼羅と組まれた目にも麗しいカレーの数々...!
幸いカレーの店は大阪市内に集中しており、手元には手に入れたばかりのクロスバイク。
僕がその店巡りを始めない理由などどこにもありませんでした。
あの日手に取ってしまったMeetsが僕のカレーライフを狂わせてしまったのかもしれません。
東京にいた頃の僕はどちらかというとインド系のカレーが好きで、お気に入りの店に度々行くくらいで幅をひろげて店探しとかはしてませんでした。
思えばあの頃の僕は甘かった。
それはもう、バーモントカレーのように甘口でした。
世界がこんなに広いとは知るよしも無かった..
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チャリで駆けて約9キロ、静かな休日のオフィス街の中、スパイスの香り、狭い店内、気さくな店主、期待に高まる胸、振りかけられるスパイス、そして添えられたししとう...
カレーに福神漬けは日本人なら誰もが食べたことがあると思います。大阪のカレー屋はキャベツのピクルスを出すところも多いですね。
そう、その時まで僕は知らなかったんです。
ご飯にルゥをかけるだけがカレーでは無いということを。
『かじりながら食べるししとうの苦味はカレーのスパイスを際立たせます、スイカの塩のようなものです...』オーナーの説明はそれだけですが隠れた伏兵はそれだけでは無いんです。
レーズンの甘味、塩漬けインゲンのしょっぱさ、クラッシュしたカシューナッツの香ばしい風味と食感、ふんだんにかけられたバジルの香り、玉ねぎのピクルスの酸味、そしてししとうの苦味。
二重三重に張られた伏線は口の中で回収され、食べるものを魅了します。
普通の人はこんな分析なぞしないのでただただ思うことでしょう。
良く分からんけど美味い、と。
誰もがカレーに隠し味を入れたことがあると思います。
その家それぞれに、おふくろの味があるように、カレーの食べ方も千差万別十人十色。
そう、極端な話カレーに合わないものなんてほとんど無いって位に、カレーの包容力は凄まじいのです。
ただ、計算しつくされ、綿密に配備されたそれらはこうも複雑なハーモニーを奏でるのかと。
それともう一つ。
カレーは煮込み料理でじっくり煮込んだり寝かせたりすると美味しくなる...勿論欧風のカレーではそれも一理あるんですが、スパイスが効いたカレーには当てはまらないんです。
香りたつカレーはやはり出来立てが一番美味しいのです。
今回は八割余談になってしまいました。笑
本店のお気に入りはなんと言ってもミックスのレッド。
辛口メニューの花火と野菜カレーを混ぜて玉子まで入れちゃった贅沢メニュー!大根、南瓜がめちゃくちゃ美味い魅惑の一皿。
餞別にオーナーからししとうダブルのサービス
堺筋本町店では店主とオーナー、常連のお客さん達に送別会開いてもらいました。
送別の品はまさかのこのブログのタイトルの入ったスウェット。
粋な計らい過ぎて感動しました。
カルダモンが二個あったりスペルミスってるのも気にならないくらい。笑
関東来ちゃったけどたまに行くんだろうなぁ。
その位好きなカレー、好きな店です。
Columbia8北浜本店
[月・火] 11:00~15:00
[水・木・金]11:00~15:00 18:00~22 :00
[土]12:00~17:00
日祝定休